レーシンググラベルバイクのダークマターは、右側のチェーンステイをドロップさせた独自の形状でタイヤクリアランスを保ったまま、グラベルバイクとしてはチェーンステイを短く設定。短いリアセンターと低めのBBハイト、延長したホイールベースにより安定した走行を実現し、ダート上でも俊敏な反応をみせます。タイヤクリアランスは45mmを確保して、シクロクロスでの使用も可能です。また、フロントディレイラーの取り付けも可能です。

IMPRESSION

DARK MATTERは未舗装路での走行を視野に入れているフルカーボンモノコックフレーム。その証拠にエンデュランスバイクよりも長いホイールベース、ロードバイクよりも長いフォークオフセットは悪路でも安定性を高めてくれる。さらに45Cまでのタイヤを装着できるタイヤクリアランスで(フェンダーを装着時、またはスラム・Etap使用時は40Cまで)、タイヤの幅に応じてとなるが、700Cと650Bの2サイズのホイールを装着することも可能だ。

外観こそKRYPTON CSと似てはいるが、これは非なるもの。ターゲットとしているシーンが異なると言ってよい。フラットマウントディスクブレーキを用いており、140mmと160mmを好みに応じて2種類から選択することが可能だ。グラベルなどの未舗装路を走行中にチェーンが上下に激しく暴れる場合があるが、チェーンステーにチェーンがヒットして破損しないように、右側のチェーンステーがオフセットしているのも大きな特徴だ。またシリコン製プロテクターをダウンチューブとチェーンステーに配置でき、ライド中の飛び石や障害物との接触によるダメージを軽減することができる。

KRYPTON CSと同様に3Dプラスシステムを採用しているが、この新しい3Dシステムにはフレームと同調するカバーが用いられており、カバーに3Dヘッドシステムを内蔵することでフレームとの一体感を演出できる。DARK MATTERに用意されるサイズは3タイプで、0mm、15mm、30mmから選ぶことができる。プレスフィット3Dシステム以上に美しくバイクを組み上げることができるだろう。

ボトルマウントもシートチューブに1箇所、ダウンチューブに2箇所と複数用意されているので、応用すればライドシーンによって様々な機能を拡張できる点もうれしい。ライドクオリティも高く、バイクのフォルムから想像する以上に踏力に対して反応が鋭く加速性能も良好だ。フレームの剛性は高いが過剰な剛性ではなく、加速に結びつけやすい適度なレベル。フォークはディスクブレーキ専用設計で、コーナリングは非常にしっかりとした印象。ディスクブレーキの制動力をしっかりと受け止める確実な保安性能が心強い。

ワイドなギアレシオは悪路の登坂などに効果的だが、その大きなトルクをロスしない堅牢なカーボンフレームだからこそ、といえる。加えて太めのダートタイヤでもスピードを維持しやすい。ディスクブレーキなので規格が適合するなら純粋なロード用ホイールも装着可能なので、舗装路中心のファストライドも楽しめる。ロードからグラベルまで思う存分楽しめる。ツーリングやキャンピングにもいい。このバイク一台で、マルチに遊び倒せるだろう。

インプレッションライダー 山本健一

試乗車実測重量 8.62kg

SPEC

カラーSand Gloss
サイズXXS・XS・S・M
フレーム価格¥250,000(税別)